柳屋(小田原)に行ってきた。

 はらわたを喰らいに。ある晴れた日の午後でありました。小田原駅前から大工町を通って浜町へ、こんな住宅街に?という所に柳屋はありました。その昔小田原にホッピーが飛ぶように売れる店があると聞き社長が自ら様子を見に行ったという伝説の店。事前に得た情報では競輪好きのおっさん達で店内は殺気立っているとのことでした。店の前に立ち意を決して扉を開ける。先客は2名のみ、思わずコケそうになりますがカウンターに掲げられたカレンダーには平塚・平塚・平塚(場外)・小田原・小田原…の文字列が。行った日にはたまたま競輪は開催されておらずそのため閑散としていたようです*1

 冷えたホッピーを喉に流しこみ、豆もやしナムル食いながらあとからやってきた近所のおっさん達らしき人らとテレビを見ているとここはどこなのだろう、オレはどこへ行くのだろうという思いがしました。「鳩山さんは今年で10人死刑だってよ」「家柄はいいけど頭はヤバいんじゃね?」おっさん達は容赦なしです。そんなことを思いつつチート千切りを喰らいます。ネギ・しょうが・醤油で味付けされたチート(ガツ)の千切りは案外やわらかでした。最後にシロ焼。ここは塩・タレ・何本づつという指定がなく何も言わないと味噌ダレで皿に盛られて出て来るのですが、臭みは全くなく、外側はカリっとして内側はトロトロしているという独特のものでした。ここまでうまいシロは久しぶりです。

 ホッピー3杯空けて店を後にしたら日没前。大工町を歩きながらもうだいぶ日が長くなったなあと思いました。

*1:競輪といえば西村昭五郎監督の「競輪上人行状記」だが未見