足は記憶する

乱暴な言い方をすると山手線の内側はみな高台だ。正確には御茶ノ水から本郷〜駒込飛鳥山を通って王子までは高台だ。西ヶ原と上中里の間は崖と言い切ってもいい。山手線の内側を通る鉄道が中央線と都電しか長らく無かったのは鉄レールと鉄車輪を持つ鉄道の宿命から来るものと言えよう。車であればどうという事の無い坂道でも鉄道にとっては摩擦係数の少なさが逆に仇となる。地下鉄も実は地下で坂道、というか急勾配を登り降りしているのだが自然の坂よりは緩やかな場合が多い。それゆえ街の様相を急激に変える事なく…特に文京区だが…現在まで町並みが伝えられてきたのではないか。千駄木辺りって道が曲がりくねっているので友人宅に行くまでに迷った事は一度や二度ではない(;´Д`)その友人曰く「この辺(本郷から千駄木)は戦争で焼けなかったからねえ」との事だが。

以前パン山さんより「昔ながらの商店街というのはもう東京にしか無いかも知れない」という話を聞いたが、この2ヶ月色々歩き回ってオレも「実はそうではないか」という実感が持てた。その心は「商店街というシステムは電車で移動できる人間がいないと存在しにくい」とゆう事である。証拠はいずれ纏めて行きたい。