この人はThis人

This Heat

とゆうわけで自分らを取り巻く状況のみならず音楽そのものにまでファックオフを叫んでしまったThis Heatの1stが念願の再発なのですよ（別にデストロイと直接ゆうてるわけじゃないけどな）。2曲目の「horizontal hold」と「24 track loop」は「ダンスビート」という観点で聴くとすごく面白いと思う。特に「24 track loop」はパーカッションとチャールズヘイワードが叩いた2小節分のドラム音をループさせて激しいダブ処理で作った曲なんだが、

ガレス・ウィリアムズ：編集作業は重要だね。それによってドライヴするリズムを作り出すんだ。頭でじっくり考えるような音楽じゃないからね。

チャールズ・バレン：「ループ」って聞いてダンス・リズムを連想する人は少ないと思うけど、これは紛れも無くダンス・リズムだよ（日本盤のライナーノーツ中のインタビュー）

1978年ごろから以降、ニューウェイブのころ手法としてダブを用いた人は多かったけど、今のダンス音楽のビートの作り方はぶっちゃけると全部ダブの影響下にあることを考えたらこれは相当早くから彼らは気がついていたのか！ということで非常に重要なことだと思う。あまりダンスミュージックとThis Heatという観点では語られていたことは今まであまりなかったのではないかと思うがそういう観点で聴いても面白いかも。まー直接サンプリングした石黒啓太、じゃなかった、クボタタケシ（キミドリ）という例はあるのですが。