ブレイクコア話

tomadの人が語っていたのでオレも付け足し。 元々Breakcoreという用語が使われる様になったのは95年か96年ぐらいにオーストラリアのガバ/ハードコアテクノユニットであるNasenblutenと彼らのレーベルであるBloody Fistから出ていた音に対して名づけられたものであった。何故BreakでcoreかというとBPM90ぐらいのヒップホップのブレイクビーツに倍速、つまりBPM180のガバキックをかますというある意味SL2の"On A Ragga Tip"以上の無茶をブチかました音に対して名づけられたのだった。それだけだったら単に変わったリズムのテクノですねで終わっていた可能性があるのだがそこは元々ヒップホップ出身の彼ら、Public Enemyなどメジャーなヒップホップや各国のポップミュージックをズタズタに切り刻み、不良ギーク御用達のパソコンであるアミーガ上で走るMODトラッカーで高速四つ打ちやアーメントラックに再構成。そこに中心人物のMark.Nのパンキッシュとしか言い様の無いコスリが絡むという大変な事態となり、そこで産まれた音楽は当時としてはアナーキー極まりないものになっていた。その後Tigerbeat6の人らを始め現在Breakcoreと呼ばれている人らにどう受け継がれたかは定かではないが(1995年にLenny Dee主催のガバ/ハードコアレーベルであるIndustrial Strengthから全世界供給されたのでガバ好きの間では有名な人らだけどな)、まーこういう人達が居たという事は覚えておいて欲しいのと、彼らの音から感じられる人を舐めきった態度(好き放題やっているとも言う)は今聴いても新鮮であり、そこら辺が現在の人らにも受け継がれたんだろうなあと思う次第である。

ちなみにBloody Fistは2004年でレーベル活動を終了したが音は今も聴ける。
http://www.myspace.com/bloodyfistmusic