戦闘妖精・雪風

戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)
グッドラック―戦闘妖精・雪風 (ハヤカワ文庫JA)
なんだかんだで昔から好きなので何年かに一回読み返すのですよ。昔はハードな空戦シーンと異常な設定に惹かれ、今回読み返したら「コミュニケーション」の部分に目が行った。対人コミュニケーション的に問題がある奴が主人公であり、ベタベタな関係を望む奴は一切出てこない甘さ皆無な話なのだが「雪風」と「グッドラック」を連続で読むと主人公の成長譚であると同時に読者に「お前は本当に相手の事を理解しようとしていますか?」と突きつけてくるイイ作品なのですよ。数年スパンで読み返すたびに発見があったり違う視点で読めたりするのでオレ的には一生読めるかもな。あと主人公のいる部隊はプロジェクトに例えるとすげえ興味深い(SEが皆優秀なんだかど皆性格に問題があったり、悪い意味で職人肌だったりするがプロジェクトの性格上かえってうまく動いている…という感じ)。