NAS(ナズ)の新作タイトルは"Hip Hop is Dead"とのことだが「あ〜はいはい言ったもん勝ちですね」と言うは容易い。「パンクは死んだ」とか“HARDCORE WILL NEVER DIE”とか死んだり生き返ったりしており、人によっては生きた死体にしか見えない人もおるかも知れない(むしろそういう人の方が多いか)。でも〜は死んだという言説は「〜よ、生きれ」という言説と捉えることは出来まいか?いやできる。「〜は死んだなんて単なるマーケティング用語だ」という見方も正しいが大抵の場合もはや死んでいるのに生きている事にされている事の方が多いのにわざわざ「〜は死んだ」という言説は「〜よ生きろ」「〜よよみがえれ」という意味を持つのである。つうか完全に絶望した者は「〜は死んだ」という事すら口にしない。苦言ばっか言う奴が実はこの上なく優しいことは良くある事だ。それゆえそのカウンターとしての「〜は死なない」という言説も生きてくるのであった。死んだと思われた流行がまた形を変えて蘇るなんてままある事だし。