喜びも悲しみも

http://www.kinomoto.jp/comiket_2005/topics/column_01/

アキハバラはオタクの聖地だ。という人がいる。
私はそんな考えを持つ人が嫌いだ。

少し昔、この土地で働いていたことがある。そのお客様の中にもう90歳にもなろうか、というおばあちゃんがいた。彼女は秋葉原のあるビルの上階に住んでいるということだった。ビルの上階へ階段を上り下りするためか、90歳近い割には元気なおばあちゃんであった。
5月の神田祭の頃にそのおばあちゃんと会って、「お祭り、見に行きましたか?」と聞くと、おばあちゃんは、それはこの上もない笑顔で

「そりゃ、これでも神田っ子だからね。」

と言った。
この時、私はどんなに秋葉原に詳しくなろうとも、このおばあちゃんには勝つことができないと思った。

我々は、この「外神田」という土地に住んでいる人たちの恩恵を受けて、「アキハバラ」を楽しんでいるにすぎない。彼らにとってこの土地は神田明神に守られた聖なる土地かもしれないが、私たちは彼らから借り受けた借地にすぎない。
それを最近はまるで自分の物のように、闊歩するマニア達が多い。それどころか聖地といいながらその聖地を汚している者さえいる。

この土地にとって我々は単なる「ヨソモノ」なのだ。

喜びも悲しみも皆神田明神様が見てるってことですよ!! いや失礼しましたとしか言い様がないノ(;´Д`) ヲタもドキュン氏神様の前では皆平等とゆうことでよろしいか。